
マウスピース矯正(インビザラインなど)は、ワイヤー矯正に比べて人気が高まっている治療ですが、もちろん長所・短所があります。以下に分かりやすくまとめます。
・メリット
目立たないこと。透明なので装着していてもほとんど気づかれません。「見た目が気になる人」に大きな利点。
取り外し可能なこと。食事・歯磨きの際に外せるため、口腔衛生管理がしやすい。むし歯や歯周病リスクが低め。
痛みが比較的少ないこと。ワイヤー特有の「当たる痛み」「刺さる痛み」がほぼない。動かす力も比較的マイルド。
金属アレルギーの心配ないこと。金属を使わないため、アレルギー患者にも安心。
治療計画がデジタルで見えること。治療前に「いつ・どの歯がどう動くか」を3Dシミュレーションできる。
・デメリット
装着時間のルールが厳しい(16〜22時間)こと。しっかり装着しないと治療が遅れたり計画通り動かない。意思力が必要。
ずっと外したままにしやすいこ。食事→歯磨き→再装着の手間から「今日はいいか」となる人が一定数。
適応できない症例があること。大きなズレ、抜歯が必要な症例、骨格性の問題、開咬などはワイヤー併用 か不向き。
紛失・破損のリスクがあること。取り外せるがゆえに、旅先・外食先で失くす人が多い。
効果を実感しにくい場合があること。目立たない分、「動いてる感」が少なくモチベ低下のことも。
・向いている人
見た目を気にする人(仕事柄、接客・モデル・営業など)
むし歯リスクが高い、清掃性を重視したい人
こまめに管理できるタイプ(自己管理が得意)
・向かない可能性がある人
1日16時間以上装着できない人
激しい開咬、受け口、大きな歯列不正など複雑症例の人
小さい子供(管理が難しい)
まとめ
“見た目・快適さ重視” → マウスピース矯正
“確実性・難症例対応” → ワイヤー/併用矯正